こんにちは。あさくるブログのあさみです。
私は現在アメリカ・ロサンゼルスで料理人の夫と1歳の娘を暮らしています。
17歳でうつ、19歳で双極性障害と診断されて12年がたちました。
通院・投薬などの治療を卒業して、もうすぐ1年がたちます。
双極性障害は気分障害とも呼ばれ、うつ病のように「うつ状態」を回復するだけでは症状を抑えることができません。
気分が躁(ハイテンション)の時もあるからです。
自分で自分の気分をコントロールする、それには薬の力を借りることももちろん大切だと思います。
努力してもおさまらない症状は薬に頼っていいと思います。
でも日常の些細なことも気分をコントロールする練習になります。
私が双極性障害になってからずっと続けてきたことがあります。
それは自分の時間割を作ることです。
思ったこや考えたことを「自分カウンセリング」のカテゴリーで綴っています。
自分の時間割を作る
高校を卒業してからノートに今日1日の予定を書くようになりました。
カレンダーに予定を書くというのではなく、朝起きて夜眠るまでの予定、今日やろうとしていることの予定を書きます。
7:00起床
10:00散歩
のような感じで予定を書いていきます。
やろうとしていることは箇条書きにして実行できれば消していきます。
・トイレ掃除
・シーツを洗濯する
なんだそんなことと思うかもしれませんが、これが私の精神衛生にはよかったのです。
学校にいっているときは時間割がありましたが、卒業してからは何もない毎日にとても不安感と居心地の悪さを感じていました。
なので自分で時間割を作ればいいと思い立ち毎日書くようになりました。
時間の把握も苦手だったので、12時に到着するには10時から支度して11時32分のバスに乗って・・・というようなことを事前に調べて書いておきます。
バス停までの時間は事前に歩いて時間を測ったりしていました。
バス停までだいたい何分だから・・・では不安だったのです。
バス停までは歩いて5分、信号にひっかかった時用にプラス2分、予想外のことが起きた時用にさらにプラス1分。
合計でバスの出発時刻より8分前にでれば安心だとわかるのです。
そうして予定をあらかじめ把握しておくことで焦ったりというパプニングを防いでいました。
毎日をこなすという気持ちよさがある
予定がないほうが気楽な人もいるでしょう。
それはそれでいいなと思います。
でも私は予定がないと何をしていいかわからず、当時は不安感に襲われていました。
特に精神科から退院したあとは、バイトも何もなく「休息」という名目で与えられた「何もない時間」が苦痛でした。
毎日やることがあって、それをこなしていく、
それはパズルのピースを埋めていくような感覚です。
毎晩寝る前に明日の予定を書く、お気に入りのノートに書きやすいいつものペンで書く、
それが日課になっていました。
「書く」という作業も好きだったので自分には合っていたのです。
毎日やることがある、それを忘れずに実行できた、それが自分にとっては気持ちいいことでした。
もちろん予定通りにいかないことも多いですがそれもそれで「今日できなくても大丈夫、明日やればいい」と思う練習になりました。
できなかったことは明日のページに書いておきます。
そうして物理的に行動を起こすことで、気持ちも変えていったのです。
気持ちをコントロールする練習になった
このノート書きは出産まで続いていました。
産後はノートを書く元気がなかった・・・
しかし娘ちゃんとの生活は同じ時間割だったこともあり1日の流れを書き出して壁に貼り、それを見ながら生活するという感じでした。
娘ちゃんの生活リズムが整ってきてからは何時にお散歩にいって、何時に絵本を読んでという風に1日を区切って考えていました。
娘ちゃんと遊ぶといっても毎日どうしたらいいのかわからなくて1日何してたんだろうと落ちこむことがあります。
でも時間を見て同じように生活を実行することで、「今日を過ごせた」という気持ちになれるようになりました。
1日の終わりに今日はこれができたな、あれもできたなと自分を肯定する、
そう思うための練習です。
不安を解消するために続けていたことが、自分の気持ちのコントロールにも役立ったのです。
今も時々気分の揺さぶりに負けそうになる時もあります。
双極性障害の治療は終えましたが、女性は生理周期などでホルモンバランスが乱れたりしますから。
なんだか今日は元気がないなとか、
今日はアイディアが泉のように湧き出てくるぞとか。
でも自分とはずっと付き合っていくので、少しの工夫でうまく乗りこなしていけるといいなと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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